トリプルワークバランスで豊かで幸せな人生を送る
「ワークライフバランス」という言葉が、世の中に浸透してきました。ワークではないプライベートライフを充実させようと思いますが、「ワーク」=「ライフ」ではないという前提があるように思います。個人的には「ワーク」そのものの意味も変えていくべきだと思います。つまりワークを単にキャリア形成や経済的な収入を得る手段として捉えるのではなく、もっと広く自分の人生の幸せのためのワークの意味を問い直すということです。
トリプルワークバランスは、3つのワーク(1.キャリアや経済的収入を得る手段としての「エコノミックワーク」、2.ボランティアや地域活動などの無償の「ボランティアワーク」、そして、3.上記の中間としてのあまり大きな経済的リターンは得られないが社会的貢献度の大きな「ソーシャルワーク」)のバランスを取って人生を豊かにしようという考えです。
そのなかで、特に重要なのが「ソーシャルワーク」で社会的な課題はあるものの、(誤解にすぎませんが社会的に専門性が高くないとみなされているため)経済的なリターンが少なかったり不安定であるためサービスの担い手が少ないもの(介護や保育に象徴されるサービス業全般)です。
現在、副業解禁や定年の延長が叫ばれていますが、「エコノミックワーク」内での人の交流であれば、社会的メリットは少ないように思います。未来においては、上記のトリプルワークのスキルを身につけた人材が真の意味のエリートとしてみなされ、そのような人材の育成を支援する社会へと変わっていくべきべきだと思います。
たとえば2020年度からの小学校プログラミング教育や英語教育の必修化など、より実践的な教育内容が小中学生の早い段階で求められていますが、実践的な内容であり社会経験が必要であり、子供の教育ほど重要な社会課題はありません。こういった分野に、副業として働く社会人をどんどん受け入れる、引退したシニアに選択型の課外授業を依頼するという取り組みが各学校や地域でどんどん広まってほしいと思います。