「強制終了」が社会のイノベーションを促進する

近年、さまざまなワードに-tech(テック)を組み合わせる○○テックという表現が広がってきています。いわゆる既存のさまざまなジャンルのデジタル化を図ろうとするもので、ITテクノロジーとの組み合わせで、当該ジャンルのイノベーティヴな動きを加速しようというものです。このキーワードは、「フィン・テック(Fin Tech・金融)」から始まり、最近では、エデュ・テック(Edu Tech・教育)、ヘルスケア・テック(Healthcare Tech・健康)、ホーム・テック(Home Tech・住宅)、スリープ・テック(Speep Tech・睡眠)などさまざまな分野でテック現象が一般化してきています。 

こうした現象が全ての対象分野の高度化を促進するかいうと、おそらくジャンルによってその強弱は存在することでしょう。テクノロジーの進化は、全てのジャンルでの機能を高度化するかというと、なかなかそうは行かないのが人間の面白いところ。いまだに我々は、裸火を使い調理を行っていたり、紙を使った読書習慣を持ち、紙と金属の貨幣硬貨を使い続けています。 

私たちは、いままで使い慣れたもの、使い続けたものに親しみを覚え、その習慣をなかなか変えようとしません。変えていくためには、何かしらの仕掛けが必要になります。 

こうしたいままで習慣化されたものが大幅に更新されるためには、何らかの大胆な仕掛けやキッカケが必要となります。例えば、いまだに日本ではシニアに支持の高いガラケーですが、3Gの終了とともに、古いタイプのガラケー(3G対応)は使用不能となります。こうした強制終了的な動きがないと、高齢化が進む日本ではなかなか社会的イノベーションの促進が進まないかもしれません。 

今後の日本を考えてみると、ある種こうした強制終了的な動きを発動しないと、なかなか社会の高度化は進まないかもしれません。但し、それを行う場合には、落ちこぼれてしまったり、抜け落ちてしまう人々に対しての十分すぎる配慮が重要になるのは当然のことと言えます。社会システムの「機能更新」とそれに対する「十分な配慮」の2頭立て政策が今後は重要となってくるでしょう。 

 

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