「e+Sports」によってスポーツとe-Sportsの垣根がなくなる

e-Sportsは昨今、すっかり市民権を得つつあり、大会の様子がメディア上をしばし賑わしています。他のスポーツと同様に部活動としてe-Sportsがある高校も少なくありませんし、高校生対象の大会も開催されています。e-Sportsを本格的に楽しめる施設や、ゲーミングPCやコントローラー、マウスなどの専門機材が街中の量販店でも販売されるなど、着実に愛好家が増えています。 

しかし、競技として定着しつつあるとはいえ、モニターの前に座ってコントローラーを扱う様子が、あまりスポーツ的ではないと見る人もシニア層を中心に多く見られるようです。はたして、スポーツとe-Sportsの垣根は取り払われることはあるのでしょうか。 

ヒントの一つになりそうなのは、今年発売され大ヒットした任天堂スイッチの「リングフィットアドベンチャー」です。専用のリングコンとレッグバンドにコントローラーを装着して、体を動かしながらゲームを進める様子は、テレビCMも話題になり大ヒット商品となりました。従来のこうしたフィットネス体験型ゲームは、どちらかと言えばトレーニングを自宅で出来ることが重視されていたのですが、この「リングフィットアドベンチャー」は、ゲーム性も高くしたことでより多くのファンを獲得するに至っています。 

多くのテレビゲームではRTA(Real Time Attack)という、クリアまでの最速時間を競う競技があり、競技大会もしばし行われています。イベントや中継が行われていたり、自身のプレイを動画配信する人もいたり、人気のある競技です。 

リングフィットアドベンチャーもRTAが行われているのですが、このゲームだと体をかなり多く使うため、配信動画の様子はまるで、実際にスポーツをしているような汗だくの姿であり、非常に興味深いものになっています。テレビゲームでありながら、スポーツにも見える様子はe-Sportsではなく「e+Sports」といえそうです。 

一方でインタラクティブテクノロジーを使ったスポーツエンターテイメントも、昨今はいくつも登場しています。卓球台の上をボールが跳ねると様々な効果音や映像が飛び出すピンポンや、壁に様々な映像が投射されるボルダリングなど、今は手軽に楽しめるようになりつつあります。VR技術を用いた体感ゲームも、子供から大人まで楽しめる一般的なものになりつつあります。 

今後、VR技術が発達したり、「リングフィットアドベンチャー」のような体と連動するゲームが多く登場すると、こうしたスポーツとe-Sportsの垣根を超えるような「e+Sports」が続々と登場するのではないでしょうか。 

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