スケジューリング所有というリスクコントロール

所有価値から使用価値、それに伴うシェアリングエコノミーの拡大が予想されています。
所有価値が下がっていくと、何もかも「シェア」の波に飲み込まれるように思われますが、そこに潜むリスクに注目することで、新たな所有のかたちも見えていきます。それが「スケジューリング所有」です。

所有とシェアの違いは、引き受けるリスクの違いです。所有は、投資額がサンクコストになるリスクがあります。一方、シェアには使用不能のリスクがあります。例えば、GW旅行の車の確保。直近まで予定が不確定な場合、シェアに頼ると、車を確保できないリスクが高くなります。そこで、一旦車を所有し、旅行後ないし、旅行がキャンセルになったら売却する、そのような短期間の所有いわば、「スケジューリング所有」が考えられます。

AIが発達し、高度なスケジューラーが市場で自動取引まで行う世界では、購買価額と売却価額の差が少ないもの程、このような所有が進むのでしょう。

もつ/もたないとの2軸ではなく、使えないときのリスクも評価することで、より合理的な所有判断が可能になるでしょう。

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